1.滑り止め加工商品の実証実験データ
滑り止め加工商品の構造
滑り止め加工商品の構造鉄蓋等の表面に飽和ポリエステル樹脂(NTTで開発し、10年以上の使用実績)の粉体塗料を塗布し、その塗膜が溶融状態の上に無機粗粒体を付着させることにより、優れた滑り止め効果を発揮します。
マンホールの鉄蓋だけでなく、同様に滑りやすいグレーチング(側溝蓋)にも加工できます。
(特許第3903369号:粗面構成体の製造方法)
摩擦係数と滑りの関係
下図はさまざまな状況での摩擦係数を測定した試験結果です。ノンスリップ加工品は浸潤状態でも0.6~1.0であり、アスファルトと同等程度の高い滑り止め効果があります。
摩擦係数(滑り抵抗値)の測定方法
滑って転倒による怪我をするケースが多く発生していますが、滑り危険度の数値(摩擦係数、滑り抵抗値)に統一された方法がないのが現状です。
♦滑り止め加工した滑り抵抗値測定結果(湿潤状態)
滑り抵抗値測方法 |
測定値 |
試験試料 |
CSR
(滑り抵抗係数) |
加工前 |
0.27~0.36 |
Φ600マンホール蓋 |
加工品 |
0.66~0.79 |
BPN
(英国式滑り抵抗値) |
加工品 |
49~62 |
鋼板(6.0t×150×300) |
DFテスター
(回転式滑り抵抗値) |
加工前 |
0.16~0.29 |
Φ600マンホール蓋 |
加工後 |
0.78~0.90 |
2.重防食塗料の実証実験データ
防食性
強塩害環境における暴露試験:8年
強塩害環境における暴露試験:17年
・重防食塗装では塗装面に傷をつけても塗装の密着度が良いことから、錆が発生していません。
・塩害対策用の溶融亜鉛メッキ(HDZ55)でも著しい腐食が発生しています
耐複合サイクル防食性試験(A法) 330日 (屋外環境:10年以上相当)
促進耐候性(色差)
促進耐候性(色差)
◎耐薬品性(浸漬温度:23℃)
耐薬品性(浸漬温度:23℃)
項目 |
性能 |
試験方法 |
付着性(対SS材) |
7MPa以上 |
アドヒージョンテスター法 |
耐摩擦性 |
48mg |
JIS K 5600
(摩耗輪法) |
耐衝撃性 |
25kg-cm以上 |
JIS K 5600
(デュポン衝撃) |
硬度 |
F~H |
JIS K 5600
(鉛筆硬度) |
耐塩水噴霧性 |
塗膜のフクレ、ハガレ、ワレなし |
JIS K 5600
(8,640時間) |
耐候性 |
促進試験 |
塗膜のフクレ、ハガレ、ワレなし |
JIS B 7753
(10,000時間) |
屋外暴露 |
塗膜のフクレ、ハガレ、ワレなし |
三宅島20年間暴露 |
耐薬品性 |
硫酸(10%) |
塗膜のフクレ、ハガレ、ワレなし |
常温×3ヶ月浸漬 |
苛性ソーダ(5%) |
塗膜のフクレ、ハガレ、ワレなし |
常温×3ヶ月浸漬 |